ぷらっと鹿児島(前編)

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9月6日(火曜日)

今年は鹿児島で息抜きをすることにした。
九州鉄道記念館
年初より九州のどこかに行こうと思案していたなかの4月に熊本地震が発生し、一時は山陰地方も候補にしていた。
最終的に、観光を通して九州の一助になればよいと思い九州に行くことに決めた。そして目的地は、熊本の交通事情が不明なことや桜島フェリーに乗ってみたかったことから鹿児島にしたのである。
ここは門司の九州鉄道記念館だ。
九州にするか山陰にするか検討している時期、まだ目的地が未定の状態で札幌・神戸間の早割航空券を購入してしまっていたので、神戸から鹿児島までは新幹線で移動することにした。
4時間ばかり乗車することになるが、夕方に鹿児島についたところで何もすることがない。
そこで、小倉で新幹線を下車し普通列車で門司港までいき、関門トンネル人道を歩いてみることにしたのである。
門司港駅から関門トンネル人道までは、西鉄バスの和布刈行き(行先番号74)に乗ると15分(230円)程度で着く。
しかし、このバスは1時間に1本しかないので、少し時間が空くのである。
そこで、門司港駅近くの九州鉄道記念館で時間をつぶすことにした。
ちなみに、和布刈と書いて「めかり」と読む。
九州鉄道記念館
小規模な展示なので、屋内・屋外の両展示物をじっくり見ても2時間程度ではないだろうか。
それでも今はバスが来るまでの45分程度しか時間がないので、速足で展示物を見てゆく。
九州鉄道記念館
鉄道記念館を後にして、ここは関門トンネル人道口だ。
バスの門司港発の時間を勘違いし、あやうく乗り遅れるところであったが、バスが数分遅れて到着したので間に合った。

ちなみに写真のバスは、私が今乗ってきたバスである。
関門トンネル人道口前の西鉄バス停
バス停のすぐ前に人道入口がある。
暑くてたまらない状況であるが、すぐに人道には行かず直射日光を浴びながら周辺を歩いてみた。
関門トンネル人道口周辺からは、このように関門橋を見られる。
関門トンネル人道内部
周辺の散策はここまでとして、関門トンネル人道の写真を載せよう。
日が差さないので気温はそれほどでもないが湿度が高い。
トンネル内をジョギングしている人が数名いたが、この湿度で走るのは、私には絶対に無理だろう。
なお、壁から海水が噴き出したり、染み出したりはしていない。
関門トンネル人道内部
トンネル内の県境。
自転車を押した人はずっとスマホを見ていてたが、スタンドアロンのゲームでもしていたのか、トンネル内でも電波が通っているのかは謎だ(トンネル内で一度もスマホを見なかった)。
関門トンネル人道エレベータ
下関側地下のエレベータ乗降口に到着した。
狭い扉と広い扉を持つ2つのエレベータを利用できる。狭い扉の方が動作速度が幾分早いようだ。
停電等に備えて階段もあるのではないだろうか。
門司口と下関口の各地下エレベータホールにはスタンプ台があるので、両方の記念スタンプを台紙(これもエレベータホールにある)に押して観光案内所にもっていくと「関門TOPPA!記念証」ももらえる。
もちろん私も記念証をもらってきた(門司港駅観光案内所は、隣接する旧門司三井倶楽部の建物内にある。建物内にあるので、すこしわかりにくいかもしれない)。
関門トンネル人道口下関側
エレベータに乗って地上に戻ってきた。
ここは下関だ。
景色の無いトンネルを歩いたので、海底を渡った実感はほぼ無い。
次に、道路を渡った向かいにあるサンデンバスのバス停から唐戸に向かう。
関門連絡船乗り場
唐戸で降車して、すこし歩くと関門連絡船の乗り場に至る。
写真右に見えるのは、巌流島行きである。門司港行きも同型の船だった。
関門連絡船の船上からの関門橋
関門橋
左が下関、右が門司である。
連絡船の着座した背面に関門橋があったので、揺れる中、椅子から落ちないように体をひねりつつ水平になるように写したのであるが、手すりが写らないように構えるのは無理だった。
連絡船は何かにつかまっていないと立っていられないほど揺れる。
この船で何にもつかまらずに立っていられるなら、どんな電車でもつり革類につかまらずに立ち乗りできるだろう。
門司港から100mばかり歩くと門司港駅に至る。
ネットで門司港の写真を検索すると、レトロな木造駅舎を多数見ることができるが、現在は保存修理中のため工事用の覆いしか見られない。
WiKipediaによると、工事は2018年3月まで続くらしい。工事が終わったころにもう一度きてみよう。
新幹線小倉駅
門司港駅を経て、再び小倉駅に戻ってきた。
参考になるか不明であるが、門司港から関門トンネル人道を通る周遊コースを整理してみた(2016年9月6日時点の情報)。
それほどお金もかからないので、時間があるならお勧めのコースだ。
門司港駅前
↓ 西鉄バス(行先番号74)で15分(230円)-1時間に1本程度
関門トンネル人道口
↓ 徒歩で15分くらいか(徒歩は無料)
御裳川(みもすそがわ-人道口を出て道路を渡った海岸側のバス停)
↓ サンデン交通のバスで8分程度(190円)-10分毎程度で運行
唐戸
↓ 関西汽船の関門連絡船で5分程度(400円)-1時間に3本程度
門司港
門司港駅と関門連絡船の待合室はエアコンが設置されているので、涼しく待っていることができるだろう。
上記の御裳川バス停には4路線程度が停まるが、どの路線のバスに乗っても唐戸に行くことができる。
ここから、さくら555号で鹿児島中央へ行き、今日の予定が終わる。

9月7日(水曜日)

ホテルアービック鹿児島から見る鹿児島中央駅
鹿児島中央駅近くのホテルアービック鹿児島の窓からは、新幹線の高架が見える。
朝9時に駅近くの店舗からレンタカーを借り霧島神宮を目指す。
レンタカーは8時には借りられるが、通勤ラッシュ時になれない車でなれない道を走りたくないので9時出発とした。
霧島神宮
道を間違えたりしたこともあるが12時に到着した。
あのタクシーは行きも帰りもそこに停まっていた。
霧島神宮霧島メアサ
左側の杉の木は、霧島メアサと呼ばれている。
樹齢約800年とのことである。
霧島神宮
霧島神宮を訪れることにしたのは、観光の予定をたてる参考にしたガイド本の片隅に書かれていた「逆鉾九面」である。
これを授与していただくために来たのであるが、ガイド本にも数に限りがあると書かれていた通り私が到着した時点ではもう無かったのである(そもそも、準備されていたのだろうか)。
残念だ。
話は変わるが、旅行ガイド本の内容の半分以上は食べ物屋の記事である。そういったことに全く興味が無い私としては、食べ物に関する記載が一切ないガイド本を求めている。
現代において現地でしか食べられない物はほとんど無いはずだ。仮にあったとしても、それは富裕層向けの価格で富裕層を相手にしたものだろう。
佐多岬
続いて、約60 km移動し佐多岬へやってきた。
写真をクリックし元サイズの画像を見ると分かりやすいが、写真中央のすこし左上に東屋の屋根が4棟連なっている、その辺りが駐車場だ。
そして、東屋から視線を左に移すと白い車の屋根が見えるが、その辺りまでがトンネルになっている。
駐車場からトンネル、山の側面、御崎神社を経て佐多岬に至る。
霧島神宮を出発したのが12時30分ころ、駐車場のあたりに到着したのが15時40分頃なので、移動に3時間ばかり費やしたことになる。
御崎神社
御崎(みさき)神社
先ほどの駐車場から佐多岬を通る途中にある。
縁結びのご利益があるらしいが、私には縁のない世界だ。
謎の石像頭
これは何だろう・・・
佐多岬
汗だくになりながら佐多岬に到着したのは、駐車場からっここまでの距離(=運動量)よりも単に暑いからだ。
佐多岬
過去、何度か鹿児島から種子島までフェリーで移動したことがある。
フェリーが佐多岬が見える所を通過するときに「佐多岬が見える」旨の船内放送が流れる。これを聞き、いつか佐多岬に行ってみようと考えていたのである。
このようにして、一つづつ「~へ行ってみよう」を実行していくのである。
今日と明日と利用するレンタカーだ。鹿児島中央駅近くのニッポンレンタカーで借りたが、なぜか大分ナンバーである。
SUZUKIのSWIFTという車種らしい。
見間違えてなければであるが、スピードメータは200km/hまで振ってあった。
この車には、60[km/h]を超えると「安全運転しましょう」や急カーブだと「ハンドル操作が云々」と少々お喋りのすぎるカーナビが搭載されている。
台場公園
帰路、何の気なしに立ち寄った「台場公園
薩英戦争の際、錦江湾の防御のために砲台を設置した跡だ。

MPO形式の3D写真をここに掲示した。
荒平天神
またも何の気になしに立ち寄った「荒平天神」。
荒平天神
鹿児島湾夕日
この辺りでみた夕日。
APRSの軌跡を地図に記してみた。
鹿児島市から出発し、霧島神宮を経由し佐多岬までの経路だ。
鹿児島市が出発地であるが、霧島神宮へ向かわずに八重山方面へ向かっているのは、道を間違えたからだ。
出発前、カーナビに「霧島神社」と入力し、カーナビの仰せのまま運転していたところ、「目的地周辺です。案内を終了します。」と言われ周りを見渡すが、森や畑(or水田)しか無いのである。
動揺しながら付近をすこし走り、コンビニの駐車場からスマホで検索すること数分、「霧島神社」ではなく、「霧島神宮」であることが判明した。
途中の道路標識に「さつま」等の地名が出現していたので、「薩摩って霧島神社の方向なのか?」等と思いながら運転していたが、この勘に間違いはなかった。
ちなみに、無線機のバッテリは佐多岬からの帰路、すぐに切れてしまった。
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