なまら電導リニア
11月9日(水)


2年以上申し込み続けていた「超電導リニア体験乗車」にようやく当選することができた。
当選通知メールを読んだのは、9/6の鹿児島旅行へ向かう新幹線の中で、それからあっという間に二か月が経過した。


新函館北斗駅


11/8昼の時点では、飛行機で東京へ行く予定であった。
しかし、天気予報が11/9~11/10は北海道で猛吹雪の可能性ありと告げていたのである。
ここで欠航にでもなれば、2年間の努力(と、いってもネットから応募し続けただけである)が水泡に帰す。
そこで、飛行機よりは悪天候に強いであろう列車で東京まで行くことに11/8夜に決めた。
札幌駅を6時に出発するスーパー北斗2号に3時間揺られて新函館北斗駅まで移動する。そこから新幹線に4時間半乗車し、14時頃ようやく東京駅にたどり着く。

なお、天気予報は外れ、乗る予定だった飛行機は定刻通り運行していた。
飛行機の運賃は約10,000円で、列車は約26,000円だ。飛行機は手数料無しでキャンセルできたので、16,000円だけ余分な出費となってしまった。
初の北海道新幹線の乗車となったが、特に何もない普通の新幹線であった。
あまりに退屈で、特急と新幹線を乗り継いで再び東京に行きたいとは思わない。仮に北海道新幹線が札幌まで延伸したとしても、1度は札幌から東京に行くことはあるだろうが、2度目は無いような気がする。
飛行機を片道10000円程度、保安検査等を含めて4時間の工程とするなら、片道運賃が倍以上、時間もほぼ倍かかるのでは、どうしても飛行機を利用せざるを得ないだろう。


新函館北斗駅から上り方面を見る。
この車両はJR東日本のE5系である。
ちなみに、JR北海道の車両はE5系とほとんど同じらしいH5系だ。
東京に到着し、そのまま宿泊地である甲府へ向かうと、何もできない夕方に到着することになる。
そこで、移動時間を行先選択の主な観点として、お台場の日本科学未来館を見学してから甲府へ向かうことにしたのである。
ここには3Dドームシアターがあって名前の通り3D映像を見られるが、それも理由の一つだ。
常設展示は3階と4階だったような気がする。
3Dドームシアターが6階だったことははっきり覚えている。
1階はエントランスとして、2階と5階がなんであったかというと覚えいていない。
早朝から列車を乗り継ぎ、なれない地を移動した疲労で若干朦朧としていた影響もあるだろうが、一番の理由は展示内容をあっさり忘れるほど、その内容が薄いのである。
左の写真の通り展示スペースはたっぷりあるのにスカスカなのである。
そして展示物もイメージ展示とでも言うのだろうか、内容がスカスカなのである。

ついでに3Dドームシアターで上映された『9次元からきた男』も、内容が薄いのである。

館内は、全てにおいてなんだかはっきりしないイメージで満ち溢れているのである。



これは私の疲労が原因であろうか、きっとそうなのだろう。
普段はどのような展示なのかわからないが、点検、または調整の最中だった。
調整の過程なのか、これが微妙にもぞもぞと動き、そしてその様が私を不気味の谷に誘うのであった。
このような次第で、スカイツリーを観たほうがよさそうだった、というのが結論である。
11月10日(木)


体験乗車の日。

この写真は、JR大月駅に隣接(というか接続)している富士急行の大月駅の様子である。

宿泊したのは甲府駅前の『東横INN甲府駅南口2』である。
思い起こすと10年前に富士山5合目へ行ったときも甲府に宿泊していた。そのとき宿泊した『ホテル 湯王温泉』を地図で見ると、甲府駅からわずか4 km程度の所であった。
こうやってどうでもいいことを思い出すために宿泊したホテル名等も記載するのである。

話は変わるが、JR大月駅の暖房の効いた待合室は改札内にある。
待ち時間が長いなら改札から出ずに改札内の待合室を利用するのが良いだろう。
富士急行バスで大月駅から15分程度(300円)で山梨県立リニア見学センターに到着する。バスの車窓からは、ときどき富士山が見られた。

リニアの乗車まで時間があるので、センター内を見学する。
こちらは先代の実験車両(MLX01)である。なお、今回乗車するのは、L0系と呼ばれる車両だ。
センターにはガラス越しではなく、おおむね目前で走行風景を見られる場所もある。

おもわずカメラを落としそうになるほどの騒音、そして「あ-」と言うくらいの瞬間でリニアが通過していった。
走行の様子をタイミングを合わせて撮影してみたが、シャッタータイミングがほんの少し遅く先頭が欠けてしまった。

走行を終えたL0系が停車していた。
昨日までは望遠レンズを持っていたが、使う機会が無さそうだと宅急便でその他の物(主に下着)と一緒に送り返してしまった。
まさに、ここが使いどころなのであった・・・。

そろそろ乗車する時間なので、乗車場所から少し離れた別の建物にあるコインロッカーに財布とカメラ以外のすべてを預け入れて、乗車口へ向かった。
乗車手続きには、応募時に指定した電話番号の下4桁が必要になるが、めったに使わない固定電話の番号を指定したため、これを思い出せず、いきなり困った局面に陥ってしまった(なお、電話番号を記録したスマホはロッカーの中だ)。
受付にこの旨を伝えると免許証等の身分証明書があれば良いと言われたが、免許証もロッカーの中だ。
すっかり困り果てていたとき、財布の中に健康保険証を入れていることを思い出したのである!!

健康保険証も持ち合わせていなかったとき、どのような顛末に至るのかは想像もしたくない。
(おそらく、涙を流して立ち尽くしていたことだろう)


乗車口(2号車)は写真を見るとなんとなくわかるが伸び縮みする可動式になっている。
車内は、東海道新幹線となんとなく似通った感じだ。

窓は飛行機と同じサイズ(1まわり程度大きいかもしれない)、車内の幅は新幹線よりも、さらにはJRの車両よりも狭いような気がする。
座席の前後間隔も狭い。

営業車両でもこのサイズなら、くつろぐのは難しいだろう。
出発すると実験線の端まで前進する。このときの最高速度は260 km/h程度だったような気がする。
次に後ろ向きのまま500 km/hまで加速する(500 km/hで後ろ向きに加速している様を想像すると、ちょっと滑稽だ)。
一定の加速度で500 km/hまで加速する。この加速感はCVTのような感じだろうか。自動車や飛行機とは異なる加速感で、気づけば500 km/hになっている(がんばって500 km/hではなく、余裕をもって500 km/hといった感である)。

なお、150 km/hまでは車輪が車両を支えており、これを超えると車輪を格納し浮上走行する。
浮上走行に移るときは、浮き上がるような感覚はなく振動の種類が変化するだけだ。
一方、浮上走行から車輪走行に変わるときは、飛行機が着陸するときのような振動(ただし、飛行機よりはかなり小さい)がある。

走行中は、周期は少し短め(小刻みまではいかない)で振幅はそれほど大きくない振動がずっと続く。
この揺れは飛行機が気流の中を飛んでいる時に似ているが、振幅は飛行機の揺れよりもはるかに小さい。
また、飛行機だと本当に飛んでいるのだろうかというほど振動が無くなる事もあるが、リニアはずっと振動が続く。

そして、ほぼトンネル内を走行しているためか低周波の騒音が耳障りだ。

揺れもなく騒音も小さいと勝手に想像していたが、ちょっと違った。
乗車時間は約30分だ。
もっと写真が無いのかと思うだろうが、ほぼトンネル内を走行しているので写すべき対象が無いのである。
★1

車両の制御は、車両ではなく線路(とういのか軌道というのか)側から行うので運転席が無い。
磁気の影響なのか、加速の影響なのかわからないが、車内ではカメラの電子水準器が狂って水平が出なかった。
★1


列車を使った観光は、車窓から景色を眺めることも楽しみの一つではないだろうか。
しかし、リニアは違う。リニアは純粋に移動の手段なのだ。

とはいえ東京・名古屋間が開業したときは、もちろん乗車するつもりだ。
再び大月駅。

帰路、新宿へ向かう特急「かいじ」を待つ。

そして、23時ころ帰宅したのであった。
新函館北斗.JP