すこし春
ジャンボフェリーエントランス 3月21日(水)-春分の日。

2018年最初の観光は愛媛県の宇和海(うわかい)付近だ。
真の目的地は読み進めてもらうとして、ここはジャンボフェリー船内である。
半年ぶりの西日本、やはり瀬戸内海を見ないわけにはいかないので、フェリーで四国へ向かうことにする。

旅程を検討していたとき、今日が祝日(春分の日)であることを失念し、平日ダイヤの神戸発13:30に乗船する計画としていた。
そして、出発する2日前(19日)の夜に祝日ダイヤであることに偶然気付いたのである。

祝日ダイヤは、11:20出港である。
千歳→神戸空港着が10:20なので、1時間も余裕があるように見えるが、飛行機から降りる時間、神戸空港からフェリー乗り場までの移動時間、乗船手続きの時間を考慮すると5分も余裕がない。
フェリー乗り場までは、空港からポートライナーでポートターミナル駅か貿易センター駅へ行き、そこからタクシーに乗るのが最も早く経済的に移動する手段であるが、ネットで調べるとそもそも駅の利用者が少なく駅前でタクシーに乗るのが難しそうな状況であった。
タクシーを予約することも考えたが、飛行機の到着が遅れる可能性もあるし、タクシーの到着が遅れる可能性もある、つまりどのような方法でも時間的余裕が全くないのである。

このような次第で、当日はフェリーに乗船できるよう頑張るが、列車で四国へ向かうプランも併せて準備した。
ジャンボフェリーから見る小豆島坂手港 小豆島-坂手港
曇天の下、木々はまだ茶色く風も冷たい。春らしさは少ない。

さて、結局のところ、写真を写せたことからもわかる通り、2つの幸運からフェリーに乗船できた(実質、1つの幸運で大丈夫であった)。

<1つめ>
飛行機が定刻より少し早く神戸に到着したため、神戸空港発10:20のポートライナーに乗ることができた。定刻通りだった場合は、10:30のポートライナーが最速だったので10分の余裕ができた。

まずは、みなとじま駅で降車し駅員にタクシー乗り場があるか問い合わせするも、ここには無いとの返答であった。
それならば隣の中公園駅で探すことにしよう。しかし、次のポートライナーまで10分間待たなくてはならない。ここで10分間の余裕は無くなってしまったが、飛行機が定刻通りであったならタクシーを探すチャンスは1度しか無かったのである。

次の中公園駅でタクシーに乗られなかったときは、列車を乗り継いで四国へ移動するほかにない。
焦る気持ちで中公園で降車するも、タクシー乗り場が無い・・・
フェリーを諦め、列車で移動しようと決めかけたとき、少し先の交差点にタクシーが変わったばかりの赤信号で止まっているのを見つけた!
小躍りしながら、そのタクシーに乗り、11:05頃にジャンボフェリー乗り場に到着することができた。

<2つめ>
フェリーの到着が約40分遅れたのである。
これはフェリー乗り場で知ったことなので、幸運には含めないほうがいいかもしれない。
高松から多度津へ、そして南風23号で高知駅へ向かう。
南風23号車内での検札時に、高知と中村を結ぶ一部区間で大雨のため運転を見合わせていることを伝えられる。
このまま運休した場合、高知で宿を探すことになる。着替え等は宅急便で中村へ送っているので、手元に替えの下着もない。
どうしたものか考えながら、Yahooで雨雲レーダ画像を見ると雨雲は東に流れ、高知沖に移動していた。

つまり雨は止んだということだ。
しかし、まだ運転は再開されていない。解除されるのかどうか悶々とする中、列車は高知へ向かう。
15分くらい経過しただろうか、通りがかった車掌より運転が再開されたことを伝えられた。
よかった。ようやく気分が落ち着いた。

高知からは21:53発のアンパンマン列車オレンジ(あしずり十一号)で宿泊地の中村へ向かう。
座席はもちろんアンパンマンシートのある一号車指定席だ。

一号車の前三分の二がグリーン席で、のこり十六席がアンパンマンシート(指定席)である。そして、一号車の乗客は私だけであった。
下に掲示した写真は二枚だけであるが、誰もいない車内でなりふり構わず撮影しまくっていた(あなご飯は、高松駅で購入した)。
子供向けなのかもしれないが、寒々した通常の指定席よりも温かい感じがしてよかった。

さて、土讃線は窪川駅までがJR四国の路線で、そこから先は土佐くろしお鉄道になる。
窪川を越えて特急列車に乗るには土佐くろしお鉄道の特急券と指定席券が必要であるが、e5489では窪川駅までの分しか購入できない。このため乗車している列車内で購入することになる(乗車券はみどりの窓口で中村まで購入した)。

こうして23:36に中村駅に到着し一日が終わった。
3月22日(木)

今日は、おおむね海岸沿いを走行しながら宿泊地の大月町へ向かう。



ホテルの窓から
林に数本の桜が見える


左下
四万十市の入田ヤナギ林の菜の花



佐多沈下橋
若干水量が多いような気がする
足摺岬

沈下橋や足摺岬、足摺海洋館は9年前にも訪れている
足摺海洋館近くで腰掛けながらコーヒーを飲んでいたベンチは無くなっていた。
















↓時々金属的な音をさせながら、「地獄の穴」という名称とはうらはらにかたこと可愛らしい音を立てながら10円玉が落ちていった。
足摺海底館

9年前は偏向フィルターをレンズに付けていたので、干渉縞でうまく写らなかったが、今回は何もつけていないのでおおむね見たままを写せた。
今でもダイバーが海中で窓ふきをしているのだろうか。
 
 


足摺海洋館

9年前の記憶の断片をたどりながら大月町を目指す。

夕方ごろ、本日の宿となるホテルベルリーフ大月に到着した。

素泊まり一泊がなんと税込み3800円である
ただし、閑散期だけだと思うので注意してほしい

バルコニー付きのホテルに泊るのも初めてだが、料金を遥かに越える部屋に深く感動し涙が止まらない。

入り江の見えるバルコニーでは、波の音が小さく聞こえる。
月明りを避けて夜空を撮影してみた。月明りが無ければ、もっと沢山の星が見えただろう。中央下にオリオン座が見える。

ちなみに、近くにコンビニは無いので、諸々買い込んでから宿泊するのが良いだろう(コンビニに限らず何もない)。
中村駅からホテルまでの車窓の様子を記録した。
映像は4倍速で流れるが、それでも50分程度の長さである。

音声は無いので、時間の余裕があるときにBGMでも流しながら観覧してみてほしい。
動画はここからダウンロードできる。
3月23日(金)
感動の涙で濡れた枕を後に起床し、大堂お猿公園へ向かう。当該公園では野生の猿に餌付けをしているそうで、公園名の通り猿を見られる。大月町は山林が7割を占めているそうなので、餌付けによる農業被害は無いのだろう。
大堂お猿公園には駐車場が2つある。道を進んだ奥の駐車場に管理人がいて餌を撒いていたが、私が行ったとき猿はいなかった。

管理人曰く、野生の猿なのでいつ来るかは猿の気分次第とのことであった。
当該公園に関するWEBページを見ると料金200円と書かれているが、猿がいないときは不要とのことであった。

せっかくここまできたので、しばらく猿を待ってみようと決めた。
しかし、駐車場でただまっているのも退屈なので、遊歩道を散策することにした。

最終的には、この地図のS地点からG地点間を散策したのであるが、運動をしない体には非常に厳しい高低差であった。
その甲斐あって、下をのぞき込むのを躊躇する断崖絶壁や、観音岩(左の写真)等の自然の造形を見ることができた。

遊歩道はまだ続くが、足腰の限界もあるのでG地点で折り返した。


散策を終え駐車場に戻ってきたが、 まだ猿はいない。
あきらめて次の場所へ移動することにした。
先ほど記したように駐車場は二か所ある。奥の駐車場から最初の駐車場に車で移動すると、なにか動くものが見えた。
犬だろうか、それとも狐か・・・あっ猿だ

1~2匹が少し先を横切り、続いて数匹が横切ろうとしている。
すぐに車を脇に寄せ、車内から観察する。

そうこうしていると、だんだん数が増えてきた。数えてはいないが、20匹はいたと思う。
餌をあげても良いものなのか分からないが、生憎なにも持っていなかった。
路上で休んでいるものもいれば、木に上り遊んでいたり、新芽を食べていたりしているものもいる。

車から降りてしばらく観察していたとき、ふと車を見ると、子猿がタイヤをつたい今まさにボンネットに登ろうとしているではないか。
ちょっと待った!子猿が車(レンタカー)にキズをつけたり、ワイパーで遊びだす光景が脳裏をよぎる。
「ちょ、わっ、ちょ、ちょ、まっ」
言葉にならない言葉が頭の中をスクロールしてゆく。

ボンネットの隙間に何を見出したのかは謎であるが、幸いにも2分程で飽きて去って行った。
自分の車ならそれほど気にしないが、レンタカーだと修理費を請求される恐れがある。猿にいたずらされたと言っても、修理費は免除にならないだろう。
しばらくすると、猿は少しずつ奥の駐車場の方へ移動していった。
この三匹も移動していった。

数匹程度になったところで、今回の小旅行の目的地へ向かう。

宇和海展望タワー

宇和海展望タワーの展望室が今回の目的地である。10分にも満たない乗車時間であるが、このために三泊四日で来たのである。
今後も人口が減少し続ける日本で、人口密集地を除きこのような設備が作られることはもう無くなるのではないだろうか。
休日の乗車数がどのくらいなのか不明であるが、維持するのも困難になるのではないか。そんなときに乗車したくなっても遅いのである。

この写真をクリックすると宇和海展望タワーの詳細を見られる。
回転しながら上昇する動画を撮影したかったのであるが、 私が見落としだけなのか上昇しているのを見られなかった。
観光客らしき人たちが展望タワーの付近にいるのであるが、なぜか乗らない。
混雑しているのなら乗らないかもしれないが、乗れば事実上の貸し切り状態なのは明らかなのに、なぜ乗らないのであろうか。
上昇中の展望室からの景観を手持ち撮影した。
この映像では上昇感を感じないが、もっとゆっくりでもいいのにと思う速度で上昇する。
案内放送も一部分であるが録音されている(再生の初期状態はミュートにしているので、解除すると聞くことができる)。
ここからダウンロードできる。

15秒目くらいから画面下に見える白い建物が紫電改展示館である。
日本で唯一の展示とのことである。以下はその展示館を写したものだ。
このほかタワーのすぐ近くにはこども動物園もある。

リスザルや雀、ニワトリらしき鳥が放し飼いされている。
孔雀やニワトリらしき鳥は、人が近づいても逃げず、ドアを開こうとしても我関せずであった。

リスザルも2匹いたが、施設内の屋根をつたい木々のなかに遊びに行ってしまった。
さて、宇和海展望タワーを見終え目的を達成したわけであるが、ホテルに戻るには時間が早い。
そこで少し遠回りをしてから戻ることにした。

ここは高茂岬(こうもみさき)だ。
離合困難な道路を対向車が来ないかヒヤヒヤしながら進むと、ひらけた駐車場に至る。

ここで、恒例のレンタカー紹介を行おう。

スズキ自動車のスイフトだ。
車線逸脱抑制機能がついていて、2~3回ほどいきなり警告音が鳴り驚くことがあった。
車線を逸脱しても警告音が鳴らないこともあり、どのようの基準なのかよくわからなかったが、これを記している今調べてみると一定範囲の速度(60km~100km)でないと機能しないとのことであった。

高茂岬灯台
この地図のS地点が車を止めたところで、G地点が高茂岬灯台である。



下の写真は、この地図のS地点からG地点方向を写したものだ。
ホテルの駐車場から、再びホテルの駐車場に戻ってくるまでの車窓の様子を記録した。

音声は無いので、時間の余裕があるときにBGMでも流しながら観覧してみてほしい。
動画はここからダウンロードできる。
3月24日(土)

四時ニ十分に起床し帰宅する準備を始める。
ここを六時に出発し、給油や荷物を発送し八時三十分迄に中村でレンタカーを返却しなくてはならない。

いつもは、ホテルから荷物を宅配便で自宅へ送るのであるが、ベルリーフ大月では取り扱っていなかった。宿泊予定の人は注意したほうが良い。
なお荷物は、特に理由は無いがコンビニではなく中村のヤマト運輸の直営店から発送した。


出発までの少しの間、窓を開け遠くに聞こえる波の音を聞いて過ごす。再び泊まってみたいホテルであるが、近隣に観光スポットが少ないのが難点だ。
樫西海岸の弁天島


大月町から中村への道は、内陸と海岸沿いの2通りある。
距離で選べば内陸であるが、海岸沿いを通る前提で起床時間を決めたのであった。
休日の早朝だけあって、車はほとんど無く快適なドライブであった。もっとも普段から道路は空いているような気もする。


さて、そうこうしているうちに中村駅に到着した。
列車が来るまで駅構内を散歩していていると、スターウォーズというファンタジー映画と、大漁旗というのだろうか、そういったものとのコラボポスターを見つけた。
そして、三か月も前のローカル感満載のポスターを撮影せずにはいられなかった。


このような次第で今回の観光は終わりだ。
次の計画を立てねば!
みかん.JP