追憶-尾道

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9月23日

地図は他サイトで多々紹介されていることもあり、今回は用意しなかった。
尾道と言う地名を知ったのは今から22年前、当時の友人が私の名前と住所を騙り、試写会の申し込みをしたことに始まる。
「なんだ?この(試写会の)葉書は?」と思っていたところに丁度、その友人から電話があり「試写会申し込んだけど、抽選どうだった?、俺の所には葉書が届いた」と。
そこで観た映画が「さびしんぼう」だった。
今でも覚えているのが、風邪で鼻をかむために頻繁に席をはずしていて、そしてタイミングよくラストシーンを見逃したという事だ。
映画は、当時の私には少々早すぎた内容で、せいぜい「なんじゃこりゃ?」程度だったと思う。だからラストシーンを見逃してもあまり気にしなかった。でも、映画に出てくる尾道の風景を観て「自分の住む日本には、こんな風景もあるんだ。あんな所に行くことは一生ないんだろうなぁ」と思った事を覚えている。
最初に、西願寺に行ってみることにした。
地図を元に西願寺のある方向を見ると、遠くにそれらしきお寺が見えたので、その方向に進んでいくと、ほどなくたどり着くことができた。
22年前に映画で観たのは、まさしくここだ。
この"ほにゃらら(名称不明)"も!!
映画で観た、あの景色が目前にある!!
ここに「ピアノの君」-富田靖子さんが座っていたのか・・・。
「ピアノの君」が通う「明海女子高校」。
実際は「日比崎中学校」。
「通学路」だった所。
日比崎中学校-体育館側の横道(体育館横の、更にもう1本横の道)を登る。
ここを更に登ると、ヒロキとマコトが腰掛けて話をしていた祠に行くことが出来る。
気温30度を越す炎天下、枝の間にかかる蜘蛛の巣を払いながら、急な坂道を登り続けた。あまりの暑さに何度か引き返そうと思ったが、祠までの距離がわからないし、もしかするとあと少しで着くのではないかという思いから、引き返すことが出来なかった。
そして、ようやく祠にたどり付いた。
「おぉ、あの場所だ!」
映画では狭い場所には見えなかったが、一体どこから撮影したのだろう?と思うほどに狭い場所だった。
月並みな表現だが「なんか、帰ってきた感じ」がする。
写真下側に日比崎中学校、中央に小さく西願寺が見える。
祠やそこに至る途中で何箇所か蚊に刺されてしまった。藪漕ぎをするとは思っていなく、虫除け等の準備は全くしていなかった。
なぜだ蚊、関節近くを刺すのが好きなようで、左右の手首と肘を数箇所刺されてしまった。

とても、かゆい。
今回は車で来ているが、分かり易いシンボルなので撮影した「JR尾道駅」。そして、右上には尾道城が見える。

写真では解りにくいが、尾道城は石垣の上に、何と言うか・・・キノコのように建っていてバランスが美しくない。
映画に出てきたのとは別の商店街。
「転校生」で小林聡美さんが、ママチャリで駆け上がった陸橋。国道2号線を尾道→福山方面に走ると、すぐに見つけることができる。
私が高校生の頃なら自転車で駆け上がれたと思う。でも、ここ10年程は自転車に乗っていないので、今は絶対に無理だろう。
一夫と一美が入れ替わった階段。
階段から転げ落ちている最中に入れ替わったのか、落ちてこの場所でのびている?間に入れ替わったのか。
石段を登る時は、まだ起きていたけど、帰る頃には寝ていた猫。近づくと薄目でこちらを見るが特に害もなさそうだと思ったのか、また寝てしまった。
一夫と入れ替わった一美が、両手にカバンを持ちこの階段を下ってきた場所。どうしてカバンを2つ持って来たのだろう?
「ピアノの君」が通学するのに用いていた渡し船乗り場。
「向島へ」の下にある看板を読んでみると、運行時間に「ひんぱんに運航」と記されていて、こんな時刻表も初めて見た。

こっちに7~8分、海を渡るのに7~8分、向こうで7~8分、を繰り返していて、確かに「ひんぱんに運航」状態だ。
乗ろうか、乗るまいか、しばらく行き来する船を見ながら考えていたが『せっかくだから乗ってみる事にしよう!!』。

料金は60円。支払いは向島で下船した時に行い、向島から乗船する時は、向島で支払う。車の場合は、船上で支払いを行うようである(作業員?の人が、各車を周って集金)。

なぜかサンダーバード2号を思い起こした。
左側が尾道、右側が向島、真ん中に新尾道大橋と尾道大橋。
数分で向島に到着。
特に何が、と説明するのは難しいが、なんとも言えない面白みがあり、もし人目を気にしなくてもよいのなら3~4往復のあいだ立て続けに乗船してみたかった。
尾道に行く機会があるなら、是非乗船することをお勧めしたい。

9月24日

「時をかける少女」より、艮(うしとら)神社。
神社の真上にロープウェイが通っていて、ネットはそこからの落下物を避けるのが目的のようだ。
喫茶店「こもん」、早朝なのでまだ閉店中。
前日もここを通ったが、その時は路上にまで人が並んでいる状態だった。
関係があるのかはわからないが、商店街には「かもん」と言う店があった。
この写真の左側90度くらいの所に、ロープウェイ乗り場、そのすぐ隣に艮神社がある。
新尾道三部作と言われる映画内のロケ地らしいが、私はこれら'新'のつく映画は観ていないので、どんなシチュエーションなのかはわからない。

ここに至るルートは2つあり、1つは車道をつたい頂上まで行き、そこから石段を下るルートと、もう1つは、この石段を登ってくるルートである。

登りは車道を歩き、帰りは石段を下ることにしたのであるが、昨日の(竜王山の)祠に行く のと遜色ないきつさであった。幸い?な事に、この日は曇り空で気温も昨日よりは低かったはず。もし晴天であったなら途中で断念していたと思う。
西願寺や日比崎中学校は、右側に見える山の陰にあるので、ここから見ることはできない。
「転校生」より「一夫の家」。

人が住んでいるので、しげしげと眺めるのも失礼かと思い、さらりと見る程度にしたが、ここもまた映画で観た姿そのままだ。
同じく「転校生」より、向島の立花海水浴場。
駐車する場所がなく、すこし離れた場所に車を停めてきた。

映画では(広さの観点で)普通の海水浴場だと思っていたところ、尾道と同様にとてもこじんまりとした場所だった。

22年目にして見た尾道。
大阪に転勤することにした目的の1つを果たすことが出来た。
ところで、最初に紹介?した友人であるが、何の気になしに名前をYahooで検索してみると、2年前のデータではあるが、なんと!張本人の項目(しかも顔写真有り)がヒットするではないか!!
顔も髪型も、当時から変わっていない(ような感じ)。
懐かしい・・・。このページが出来上がったら連絡してみよう。私を覚えていてくれると嬉しいな。

そんなこんなで次はどこに行こうか。
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