過去に1度1泊だけ入院したことがある。
台所にコップを放置していたところカビが生えてしまった。カビキラーで落としたのであるが、その後のすすぎが不十分だったらしく水道水をそのコップで飲んだときにいつもは感じることの少ない塩素臭とそれらしい味を感じた。
その日の夜、就寝中に体中が痒くて目が覚めたのである。
蕁麻疹だ。
翌日も改善しなかったので病院に行き蕁麻疹対策の注射中にアナフィラキシーで血圧が一気に低下し、そのまま倒れて1泊だけ入院することになったのである。
その時は、こんな感じだった。
- 看護婦さんより「具合が悪くなったら言ってください」と言われ注射が開始された。
- 数十秒後だったと思うが頭が意図せず下がってくるので意識して上げていないといけなくなった。それでも頭を支えられなくなったので「頭が上がら無い」と第一声を発した覚えがある。
- 目を開けているはずであるが視界が暗くなってきた。「目が見えなくなってきました」と第二声を発する。
- 足が勝手に暴れている(じたばたしている)のが分かるが止めることが出来ない。
- 周りが騒がしくなったことと・ベットに運ばれ足首に注射らしきものをバツバツ打たれたが意識が薄くあまり痛くなかったことを薄っすらと覚えている。
幸いこれ以上の事は起きず翌日退院できた。頭が重くなったことと視界が暗くなった以外は痛さも恐怖も無く、一番慌てていたのは担当医だった。
ちなみに、このときの注射には以下が含まれていた。
どうやら「強力ネオ~」は、まれにアナフィラキシーを起こす人がいるようで、その一人が自分だったらしい。
カビキラーでコップを洗ったときは少なくても匂いがしないほどすすぐのが良いだろう。カビのみならず自分も死ぬところだった。