2012年6月6日(水)
今日を逃すと次は105年後の金星の日面通過(太陽面通過とも言う)であるが、Yahooの天気予報を見ると北海道はどこも曇りである。
しかし、株式会社ウェザーニュースの予報を見ると時間帯は限られるが晴れ予報の場所がいくつかあることを見つけた。
そこで、北海道内の各都市の予報をひとつずつ見て最も晴れの時間帯が長い都市を探した。
そして「紋別」を見つけたのである。
紋別は6~10時が晴れ予報なので、日面通過のすべてを見ることはできないが、予報のブレを考慮しても日面通過の最初を見られる可能性が高いと考えた。
札幌から300[km]弱の距離なので、朝6時に撮影場所確定を目標に1時30分頃に札幌を出発した。
撮影場所は
ここにした。
5月21日の日食観察場所もウェザーニュースの予報を見て決めた。Yahooに掲示されている予報よりウェザーニュースの方が今のところ精度が高いと私は考える。
撮影は2台のカメラで行った。
左の縦向きに取り付けているのが、300[mm]の望遠ズームレンズを装着したK10D(オートフォーカス)である。
その隣は、BORG77EDⅡ(510[mm])とO-GPS1(緯度・経度を写真に記録する)を装着したK-5である。
こちらは、マニュアルフォーカスである。K-5側をマニュアルフォーカスにしたのは、背面の液晶画面でリアルタイムに像の様子を見ながらピントを調整することが出来るためである。
K10Dにこの機能は無いので小さなファインダーをのぞきながらピント調整することになるが、私の目ではどうにもピントの精度が悪すぎることを過去の経験から学んでいる。
K-5側がマニュアルフォーカスなので、うまく撮影できない可能性を考慮しオートフォーカスで撮影するためのもう1台(K10D)を用意した次第だ。
カメラから伸びているケーブルはレリーズケーブルである。三脚はビクセンの「ポルタ」という経緯台を用いた。
K10D 7時12分
この写真では分かりにくいが(写真をクリックして表示される)元画像では、9時の場所が少し凹んでいるのが見える。
K10D 7時25分
金星が太陽面に完全に入った。
K10D 11時26分
雲が増えてきた頃で雲の隙間を縫って撮影した。これ以降は太陽は完全に雲に覆われてしまった。
K-5 7時12分
ここからはK-5の画像を掲示する。
拡大すると微妙にピンボケしていることがわかる。ピントの合わせ方は今後の検討課題である。
(写真をクリックし)元画像を見ると9時の位置が凹んでいるのが分かる。
K-5 7時16分
金星の半分程度が太陽にかぶっている。
K-5 7時24分
金星が日面に完全に入る直前のように見える。
K-5 7時26分
金星が日面に完全に入っている。
K-5 11時32分
これ以降は太陽が雲で隠れてしまった。
撮影地の様子。
ツバメやその他の鳥(猛禽類も)が飛び回っている場所である。