トロイカ

2023-04-21(金)

宇和島市立歴史資料館の写真
普通船による「ぐるり宇和海(うわかい)」は宇和島港を13:10に出航する。それまでの間、近隣を散策する。
宇和島城に行こうか考えたが1度見学していることや天守までの上り坂でメインイベントである「ぐるり宇和海」の前に体力を消耗するわけにはいかない。
近場に何かないか地図で調べ、宇和島市立歴史資料館を見学することにした。
運行時刻表の写真
宇和島市立歴史資料館を見学してもまだ出航まで時間があるので宇和島港の駐車場で待機することにした。なお駐車料金は宇和島新内港内の乗船券売り場で支払う。料金は1時間単位等ではなく午前・午後の半日単位である。
隣接して道の駅きさいや広場があったので何となく店内を見て回った。丁度昼時ということもあり偶然目に入った特上海鮮丼七色丼(弁当)を買った。
特上海鮮丼七色丼の写真
この弁当、通販もしているようであるが注文したら札幌まで届くのであろうか。

ちなみに「きさいや」とは「来てください」という意味で使われる愛媛県南予地方の方言とのことである。
ドック入りしている高速船ゆきかぜの写真
昼食を終え乗船券を買いに行くと係員から運航が変わっていることを告げられた。
この写真は運航が変わる要因となった定期点検中の高速船ゆきかぜである。宇和島港から見えるすぐ近くで作業が行われていた。
通常、普通船しらさぎは日振島(ひぶりしま)能登(のと)港で折り返して宇和島港に戻るが、今日は宇和島港に戻らず日振島能登港に停泊するとのことである。
このため日振島から戻るには能登港で高速船しおかぜに乗り換えなければならない。「ぐるり宇和海」は途中下船できないが、このような運航なので能登港で高速船しおかぜに乗り換えるため下船することが出来る。
普通船しらさぎは能登港に15:58に到着し、乗り換える高速船しおかぜは17:30頃に到着する。つまり約1.5時間能登港で待っていなくてはならない。そこで能登港に待合所があるのか聞いてみると「ある」とのことなので、この道程で「ぐるり宇和海」をすることに決めた。
海上から見る宇和島港と宇和島城の写真
宇和海の写真1
甲板に積まれていた軽トラックは、日振島の明海(あき)または喜路(きろ)港で、船のクレーンで積み下ろされた。普通車の場合はどうするのだろう。普通車を積める大きさの定期船があるのだろうか。
宇和海の写真2
すれ違った高速船しおかぜ
ほとんどの時間はブリッジ後ろの喫煙場を兼ねた甲板で景色を眺めていた。宇和海は瀬戸内海に含まないことが多いが、私の気分は瀬戸内海である(瀬戸内海環境保全特別措置法では瀬戸内海に含まれる)。
高画素版はここから。
撮影場所
桟橋に停泊しているのが乗船してきた普通船しらさぎである(岸壁に接岸しているのは漁船である)。
高速船しおかぜは、しらさぎの向こう側(しらさぎの左舷)に接岸(なのか接船なのか)するので、しおかぜの船内を通り抜けてしおかぜに乗船する。
高画素版はここから。
撮影場所
ここが待合所である。特になにもないが雨風はしのげられる。DoCoMoの回線も繋がりインターネットにも接続できる。

このような離島で急病の場合はどうするのだろう。119に架けたところで都市部のように10分程度で救急車もこないだろう。電気・ガス・水道・インターネットがあっても私は生活できそうにない。
宇和島港高速船しおかぜの写真
日振島から宇和島港に戻ってきた。
高画素版はここから。
4~5日程度の旅程の場合、1泊だけはビジネスホテル+αの部屋を利用する(貧乏人のささやかな贅沢である)。
今日はその贅沢日なのでJRホテルクレメント宇和島のスーペリアシングルに泊まる。難しそうな名称であるが最上階の少し広いシングルの部屋というだけである。通常のシングルは15[㎡]で、スーペリアシングルは19[㎡]である。 備品も異なるようであるが、備え付けのバスタオル・ボディソープ・シャンプーしか利用しないのでよくわからない。
部屋代はスーペリアシングルという豪華そうな名称とは裏腹にビジネスホテル+α程度と安い。何故だろう。
高画素版はここから。
夕食はもちろんコンビニ弁当であるが蓋を見ると「帯広の味炭火焼き豚丼」と記されている。帯広市は北海道の都市である。愛媛県にいるのに北海道ゆかりの品では興覚めである。
ふと思ったのであるが、「帯広の味」ということは味付けが帯広風であることを示し、豚肉は帯広とは無関係の地のものと解釈できる(そうでなければ北海道産豚肉と書くはずである)。北海道産の豚肉であると誤認させるための表現で、せこすぎて泣けてくる。
ちなみに、普段は自炊している。たまに自炊をサボってコンビニ弁当を食べることもあるが、1ケ月に1~2度程度である。
炭火焼豚丼の写真