9月8日(木曜日)
鹿児島に来た目的の1つである桜島フェリーに乗船する。
過去、桜島を行き来するフェリーを見て、いつか乗船しようと決心していた。
つまらない目的だと思うかもしれないが、(私には)重要なのである。
こちらは入港船。
料金は1150円(運転手込)だった。料金所は桜島側にあるので、鹿児島港から乗船しても、桜島から乗船しても桜島で支払うことになる。
小銭をあらかじめ用意しておくと公共の福祉に貢献できるだろう(←料金所をスムーズに通過できるということ)。
特に何かがあるわけではないが、フェリーに乗っていると何となく楽しいのである。
乗船中に桜島がいい感じに写るようなタイミングと場所を探していたが、そもそも靄がかかっていて、それ以前の状況であった(曇っているわけではなく、靄がかかっている)。
桜島に到着後、2番目に訪れたのが湯之平展望所である。
1番目は鳥島展望所であるが、いつも以上に平凡な風景写真しか写せなかったので掲示しなかった。
展望所から見た御岳の様子。
谷間に工事の様子が見えたので撮影したのが下の写真だ。
上記は、崩れている山腹の土石流対策の工事だろうか。
湯之平展望所から鹿児島市街方面を見る。
桜島港から桜島を(ほぼ)半周し、鹿児島市神黒神町の「黒神埋没鳥居」を見に来た。
大正3年(1914年)1月12日からの大正大噴火のとき、噴石や火山灰が1日で2mも積ったことで、高さ約3mの鳥居も1mを残して埋没してしまったそうである。
こうして私が立っている足元は、噴石と火山灰が少なくても2m積っているのである。
雪が降る札幌に住んでいるが、朝起きたら2mの雪が積もっていた的な状態だろうか。私の記憶では、1日で1mさえ積もった覚えはない。
道路のひさしのように
アコウが茂っていた。
木陰が涼しい。
左に見えるのが国道220号線-牛根大橋、正面は桜島、撮影場所は
この辺りだ。漁船が多数停泊している光景が(私には)珍しかった。
車両甲板は2層になっている。
車両数が少ないためか1層目だけ車両を搭載し、2層目はこの写真のような状況だった。
立ち入りが禁止されているわけではないので、走り回ったりもできる。
フェリーを降りて、次は仙巌園に来た。
本当は旧鹿児島紡績所技師館に行く予定だったが、反対車線だったことから通り過ぎてしまい、どうしようか考えながら進んでいった先に仙巌園があった。
世界遺産「「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する「
反射炉跡」。
仙巌園の正門、であるが出入り口は別にある。見ての通り乾ききった様相なので、湿度は高いが砂浜にでもいるような感覚になり、そしてこれが暑さに輪を掛けるのであった。
右に見えるのは高枡(たかます)といって、水の分岐と水量を調整する施設である。
水が上部まで上がるからこのような形状になっていると思うが、上部まで水を汲み上げる力はなんなのだろう。
ネットで検索しても答えを得られず、気になって仕方なくなり仙巌園に問い合わたところ、隣接する尚古集成館の学芸員の方より下記の回答を得られた。
高枡より高所にある枡からサイフォンの原理で水を高枡の上部に汲み上げ、そして配水したと考えられる。
ここは私の推測となるが、仙巌園の
裏山の斜面に枡を作り、そこに湧水をためていたのではないだろうか。
ともあれ、仙巌園、および尚古集成館の方々、ご回答ありがとうございます。
17時発の高速船で種子島へ向かうために15時30分前に仙巌園を後にした。
ガソリンを満タンにしてレンタカーを返却し、鹿児島中央駅から鹿児島港の高速船ターミナルに行き乗船手続きを行うので、少し急がねばならない。
旧鹿児島紡績所技師館は、いつか分からない次の機会に行くことにしよう。
翌朝に移動せず夕方に移動したのは、星空を撮影するためだ。
種子島に2泊すれば、星空の撮影も2回行える。両日曇りの可能性もあるが、どちらかが晴れる可能性もある。
前回(雨)、
前々回は、夜空をうまく写せなかったので、今回はPENTAXのO-GPS1を使って撮影してみた。
残念な事に晴れてはいるが靄ががっていたり東屋の電灯があったりして透明度が低かった。
空にレンズを適当に向けて撮影したら、アンドロメダ銀河が写っていた。
なお、2泊目の夜は更に靄ががっていて、明るい星がいくつか見える程度だった。1泊の予定であったなら、1枚も撮影できなかっただろう。